■ピーリング
ピーリングとは皮膚を表面から剥がすテクニックです。
使う手段が薬なら「ケミカルピーリング」、レーザー装置を用いる時には、「レーザーピーリング」、物理的な方法なら「microdermabrasion」という言葉をつかいます。
現在一般的に行われているピーリングは、皮膚を目で見える厚さで剥くのではなく、角層レベルでピールするものがほとんどです。皮膚の新陳代謝を促進し、くすみをとり、毛穴を締める目的でなされます。ピーリングをするメリットは何か、どのピーリングを選ぶか、他のケアとの組み合わせをどう選ぶか、一番重要なのはその診断です。

●レーザーピーリング (マックスピーリング)
カーボンを顔に塗り、Qスイッチヤグレーザーをお顔全体に低出力で空中照射します。月に1回くらい。1パス目で角質層をカーボンごと飛ばすように照射します。毛穴に詰めたカーボンをレーザーの光が飛ばすときに、熱で毛穴が引き締まります。毛穴やざらつきの目立つ患者様によい適応があります。2〜3回目の照射で真皮のコラーゲンを刺激し、皮膚の張りが出ます。脂漏性皮膚炎の患者さんに照射すると、常在菌が熱殺菌され、ざらつきや湿疹が治まります。
ご希望によって鼻のみ、Tゾーンのみの照射もしています。

●レーザートーニング
カーボンを使わないで低出力ですが、カーボンピーリングよりは強く照射します。 治療の1か月まえから内服(トラネキサム酸やビタミンC) 外用(ハイドロキノン)などで下準備しておき、4-7回毎週照射します。その後は月に1回
難治性肝斑の治療として有名ですが、お顔全体の色調と皮膚のハリと毛穴がきれいになるので、肝斑のない方にもおすすめです。その場合は2週間に1回で4-6回施行して、以降月に1回がお勧めです。