■皮膚炎(アトピー他)
●脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
脂の出やすい部分、眉や鼻の周辺などの顔、胸、腋窩(えっか)、頭の皮膚などにできる湿疹です。頭のフケや痒みもこの皮膚炎のためのことが多い。マラセチアというカビが脂漏性皮膚炎の原因の大部分であろうと推定されています。
以前はステロイドで症状を抑えることがメインの治療でしたが、最近では抗真菌剤(カビに対する薬)を使います。カビを減らして症状を軽くする薬ですので、決められた期間、1日2回きちんと塗りましょう。ステロイドの副作用を抑え、再発率を低くするためにもよい治療です。
マラセチアは誰の皮膚にもいるカビです。とても脂が好きなカビですので脂の多い場所、また、脂の多くなる季節によって増えてしまいます。ニキビだと思っていても、このカビが原因である脂漏性皮膚炎やマラセチア毛包炎であることもよくあります。