痛い治療と痛くない治療
Medical Beauty Forumという外科手術を除外した抗加齢をテーマにした学術集会に行って来ました。今回のメインテーマは、「再生医療」と「脂肪」
「再生医療」以下に書きました。「脂肪」は、脂肪吸引とメソなどの話でした。
脂肪は、現在筑田先生に私のウエストを5cm引き締め、体重を10kg落とすプログラムをお願いしています。始まったらレポート致しますので、お楽しみに。
MBFの講演の中で、美容開業医の先生お2人が対照的なスタンスをお取りでした。
痛い治療か、痛くない治療か
お一人は、「少しずつでも向上の望める痛くない治療を回数を重ねて繰り返す。それでご満足いただけない場合は、手術をします」とおっしゃっていました。またお一人は「手術以外の治療でも、ご希望があれば結果が出るよう、痛い治療でも積極的に行う」と実践されています。両極端でしょ?
前にフェイスリフトの話で、手術の術式とは、ミニマムで最大限の効果を出そうとする治療と、できる限りの事は尽くして手術するという治療を、歴史的に行ったりきたりしながら変化していきますとお話したことがあります。ちょっと似た感じですね。
痛くない治療をお勧めの先生は、いわば「良い食事をしっかり食べましょう」、痛い治療を積極的に取り入れている先生は、「薬は効かなきゃ薬でない」と言い換えることが出来るかもしれません。どちらも重要ですね。
美夏Dr. ( http://www.mika-clinic.com ) は「良い食事」のほうは、スキンケア指導や筑田先生の漢方や鍼治療(美容鍼も含めて)にお願いして、患者さんの希望があればちゃんと「目に見える治療」がどちらかというと好みです。結局形成外科医なんですね。
自分自身にたいしてはどうか
私が自分に対して治療するときには、ついボトックスや手術になってしまいます。トレチノインはとても面白い薬で好きなので使用しますが、穏やかで微妙な治療はどうも苦手。
例えば頬の若返りならば、レーザーピーリングもサーマクールも可能なのに、手術の方が良いなあと思っています。
これこれ「痛いのは結局逃げたくせに。ウエストを痛みなしにどうやって短縮するなんていうのよ」なんて、悪口を言っているのは誰ですか??
うーん、痛い治療を安全に痛みを和らげて治療しなくちゃいけませんね。
「痛み」は安全弁なので、その安全弁を解除するのには、他の安全弁を工夫しなくてはなりません。
美容外科における再生医療は、すべての細胞は原始的な幹細胞から出発する、という事から始まっているようです。幹細胞を集めることはなかなか大変なので、コラーゲン線維を作る繊維芽細胞や血小板の多い部分を取り出して注射するという方法でvolumeを出そうとするものです。簡単に言えば、現状ではFillerの代わり。自分自身の細胞を使うので、安全である。培養という細胞などを増やす技術で、少量で多量をまかなえる。
私は不勉強でそのように理解いたしました。
一般診療に少しずつ実践され始めているところですが、まだはっきりとした成績が出ていない、というところだと思います
posted at 2007/03/14 19:45 | kojitomika |
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