MIPSの報告の続きです。アレルギーを起こさないボツリヌストキシンAが発売されました(実際にはドイツでは2008年発売のようです)。
私はボトックスが大好きです。自分に注入するのも、患者さまに治療させていただくのもーー。
ボトックスのおかげで、20台の頃から嫌で仕方がなかった額の皺から、開放されました。 眉間の皺も、少しずつ深くなって悲しかったのに、今では気にならない。眉間の皺って、お顔の印象が損なわれますものね。
ボトックスの大きな欠点に、アレルギー反応があります。
注射してアナフィラキシーショックを起こしたという話は、あまり聞きませんけれど、理論上はありうる。もう一つに、患者さんの身体がボトックスを効かなくしてしまう抗体を作ることがある。(これはアレルギー体質かどうか、ボトックスの注入回数と量によります)
ボトックスは、高分子のたんぱく質に薬の効き目を現す2種類の鎖がついています。そのアレルギーを起こしやすいタンパク質を取り除いて、薬が効く有効な鎖だけにしたのが、Xeomin です。 FDAの認可も下りているよう。 こちら アレルギーの心配な方には安心ですね。
左の画像がMIPSの展示会場におけるXeominのブース。右は複合タンパク質が入っていないというキャッチコピーです。
今の所、美夏クリニックは臨床成績がはっきりしていて安心できるアラガンのボトックスを採用しています。少し高価ですけれどーー。またZeominが入ってきましたら、ご案内しますね。