照射するタイプの治療って、つまるところ何がターゲットで何にエネルギーが入り、どう熱するかなんですよね。
レーザーは単一波長の光を増幅したもので、その波長によって、メラニンの黒茶色か、血液の赤か、水かどれかにターゲットを絞られる。
光治療は、幅のあるフラッシュランプの光を柔らかにあてる。フィルターといって、そのエネルギーを波長によって変化させることで、状況に合わせて使える。炎症後色素沈着がミニマムなのがとりえ。
RFは高周波という電流をながすもの。アースをとって深い部分に電流を流すモノポーラタイプと、ハンドピースの先端に電極があってその間に電流を流すターゲットの浅いバイポーラタイプがある。
サーマクールは、モノポーラタイプ。RFはレーザーや光と異なり、ターゲットは真皮(皮膚の少し深い線維の多い層)。その層がターゲットであることは、私はポラリスの経験はないが、コメットやらタイタンを照射してみると、同じような熱さや痛みを同じ深さで感じることで分かる。
タイタンは光だと説明されたが、どういうメカニズムかよく分からない。業者さんにどうして深い層に効くのか聞いてみたら、企業秘密と言われた!?(赤外線ですね) 私の軽い頭じゃあ理解できないだろうと、思ったのかもしれない。
いずれにしても、皮膚のやや深い部分が熱せられる。痛みとして感じるかどうかは結局パワーによる。私には少なくともタイタンの方がサーマクールより、痛みが少ないようには感じなかった。同じ種類の感覚。サーマクールのほうが深くまでエネルギーが入り、強いパワーが出るってところかな。 今度のチップは面積が大きくて同じ部分を5回6回と照射するのに時間がかからない。痛ければパワーが下げられて、パス数を多くすれば、痛みを我慢しなくても効果が出せるのがウリですね。
私自身は、サーマクールの垂直方向(脂肪を貫く線維組織にもエネルギーが入り)への効果がコンセプトとして好きなので導入した。結構法令線(鼻唇溝)の外側の高まりって気になるものね。 フェイスリフトの手術ほどの効果が出せるかというと、サーマクールのみでは難しい。
このマシンを使うのが結構面白くて、勿論電流の流れが目で見えるわけではないのだけれど施術中の雰囲気としては、リフトの手術中に引っ張りあげる自分の手を頭の中で、患者さんのお顔の上に重ね合わせながら、使うのよね。この感覚って形成外科医にしかわかんないだろうな、なんてね。
ここまで書いていたら、なすびったら 「え!?せんせ、今日はお医者さんしてるんですかあ?面白くないよ、懺悔にしたらあ?」
はいはい、懺悔します。リエッタはおなかがすくので、つい間食してしまって、現在ー0.5kgです。どうもすみません。なすびの声が飛んできた。
「0.5kgは誤差範囲でしょ!!!」