肩こりと眼瞼下垂
先日筑田先生が出演していたTVで、肩こりのお話の途中で、眼瞼下垂の話が出ていましたね。南雲先生が説明しておられました。
瞼を開けるには、瞼板(睫毛のすぐ上、皮膚の後ろの方にある軟骨。あかんべえをすると、血管の向こうに白いのが見えるでしょ?あれです。上の瞼にも下の瞼にもある。)を眼瞼挙筋という筋肉が引き上げます。この挙筋が直接瞼板にくっついていればよいのに、この挙筋と瞼板をむすぶのは腱膜という薄いぺらぺらの膜です。
この膜が、加齢とともに、またはハードコンタクトレンズが動くことによって、弱くなってしまうことがあります。腱膜性の眼瞼下垂と言います。
挙筋は頑張って眼を開こうとしています。でも、その力は腱膜が薄くなってしまって空回り。仕方がないので、眉毛を上へ持ち上げて皮膚を引っ張り上げて、眼を開きます。そのときに、額から上へ、肩から後頭部の筋肉も緊張します。交感神経系もまた緊張し、頭痛や肩こりを引き起こします。
アゴをやや上へ突き出して物を見る癖のある人
額のおしわが、年齢のわりに深い
眉毛と睫毛の間の皮膚が広い(つまり距離が長い)
夕方になると、まぶたが重く感じる
このような症状がある場合、挙筋前転術または腱膜再建術という手術をすると、瞼の開きがよくなり、日常生活が楽になります。先に書いたような症状のある方は、眼科か形成外科にかかってみてくださいね。
普通に正面を見たときに、ひとみが半分隠れているような状態であれば、一般的に保険の適応があります。
”’ そういえば、センセ 右目は挙筋前転の手術をしたんだよね。このところ三重瞼になっちゃってるね?
そうなの、もともとコンタクトレンズ性の下垂だったんだけど、何かまた挙筋緩んじゃって、癒着も起しているみたいで。また治してもらわなくちゃ。この間形成外科医の集まりにいったら、気の毒そうな顔で見られちゃってーーー。少々恥ずかしかった。”’
この記事は一度jugemで公開したものです。
posted at 2006/07/01 18:18 | kojitomika |
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