機械について
種々の機械をデモンストレーションし、スタッフとも打ち合いっこし、検討し最終的に、当院と同じ三松ビルの4階に入ってらっしゃる東輝会Dr.高尚威先生のSUPER HIFU2を導入しました。スーパーハイフ2は未承認医療器械で個人輸入です。ハイフは、顔のたるみの改善に、脂肪組織を加熱します。加熱したフライパンにお肉をいれると縮むのとイメージは同じです。多焦点型超音波照射装置は、日本の厚生労働省認可のある機械はありません。アメリカのFDAの認可が取れているものにはウルセラがあります。ウルセラは、超音波の集束がよい機械で焦点が小さく小さい点で脂肪層に照射してゆきます。
スーパーハイフ2の特徴
スーパーハイフ2はウルセラの加熱される部分の体積が小さく、点状なのと反対です。熱の入り方は上下に長いラグビーボール状でオーロラのように水平面方向に動いて加熱していきます。皮膚表面より1.5ミリまたは3ミリの深さから、大体3ミリの厚みで夜空に舞うオーロラのように熱が1ミリ幅で入ってゆきます。だからお顔下半分の厚い脂肪層の部分に向いています。治療の結果はきゅっと引き締まって小顔になります。イメージとしては皮膚と垂直方向に引き締まる感じです。厚みをもってしっかり加熱されるので、2層3層に打つ必要はありません。おでこや瞼は出来ません。お痩せになっている方にはあまり向いていません。50台後半以降でも、お肌が引き締まってなめらかになって良いのですが、ハイフ単独よりハイフ+スレッドとかハイフ+注入か手術がお薦めです。
照射の実際; ハンドピースをお肌の上に固定すると、例えば自動的に1㎜の等間隔で11列、11x25mmの四角形で照射してくれます。1列ずつずらす必要がないので、加熱の具合が均等です。またパワーが高い。熱は、例えば3mmのカートリッジですと、皮膚から3~6㎜の深さで加熱されます。1.5mmのカートリッジでは1.5~4.5mmで加熱されます。しっかり加熱されるので、カートリッジを変えて層々に照射する必要がありません。
面積が11×25mmが1ブロック(1mm間隔11ライン=11ショット)です。
1)両頬 14ブロック照射 44,000円
2)両頬+フェイスライン 20-22ブロック照射 66,000円
3)両頬+フェイスライン+顎下 25-30ブロック照射 88,000円
ハイフの特徴
1,ダウンタイムがない治療です。お化粧してお帰りになれます。照射のライン数(照射ブロック数)を多くし熱量も高容量にした場合には、腫れます。数日で改善します。照射ライン数を減らし、熱量も低めにすれば、腫れませんし効果はそれなりです。
2,治療の目的は、弛みの引き締めを図る事です。頬の高い部分をなるべく上方向に挙げて、その下の頬の部分を引き締めるために施術します。
3,施術の実際 施術者は原則的に看護師で、大体30分から60分くらいの時間がかかります。頬から始め11列の1ブロックを、丁寧に照射してゆきます。照射中は皮膚の深い部分に熱が線状に移動するのがわかります。痛みはある程度あります。治療は原則6-9か月に1回です。
3,痛みについて 塗る麻酔のクリームはあまり効果がありません。笑気麻酔の準備があります。5500円となります。朝からお食事飲水を止めてきてください。脂の薄い人のほうが痛く感じます
リスクと副作用について
1,腫脹、赤み、筋肉痛
2,やけど 熱を入れることで効果を出しています。理論的にゼロにはなりません。口の中の傷、顎の表面に小さい痂皮ができるなどがあります。
3,神経損傷 神経を切る事はありませんので、半年くらいで回復します。下眼窩神経領域のしびれ感、感覚異常、口角がへの字にできない(反対側にボトックスを注入します)などの合併症の報告があります。当院ではまだ神経損傷の合併症はありません。
4,皮膚表面に赤みや痂皮が生じた方が少数おいでになりました