北里大学のグループによると80%の日本人女性のお顔の皮膚は乾燥して傷んでいるのだそうです。
沢山塗って、ダブルで洗顔し、さらに保湿剤を一杯塗るというたし算のケアが好ましくない。できれば、純石けん(添加物や香料などの入っていない素地のみの石けん)を用いて、丁寧に1回洗顔し、その後最小限度の保湿をしましょう。と、繰り返しお話なさっています。(皮膚の恒常性を大事にしましょってお話と一緒ですね。) この話をすると大抵、「それでメイクは落ちるんですか?」という問いが返ってきます。美容系の医師は純石けんで丁寧に1回洗顔、それで落ちるメイクをして下さいと、お話することになります。
この数年ランカムのフォトジェニックというパウダリーファンデが薄く皮膚に乗り、くすまないので気に入っていました。いつも化粧品のカウンターに行くと2つ、3つと買っていました。それがついに全部なくなり、仕方がないので試供品でもらっていたのをつけたら、やけに毛穴が目立つーーー。色々工夫してみたが、それでも駄目。ファンデって製品によってずいぶん違うのね。
そうこうしているうちに、武蔵野皮膚科合同カンファランスという杏林大学皮膚科主催の催しがあって、やっと化粧品を買う時間が出来ました。(やっと買い物をする時間が出来た。)そうしたら、フォトジェニックは販売中止ですって。見かけよりシャイな(誰も信じてくれないでしょうけれどーー)美夏Dr.は他のカウンターでファンデーションを試すなどという度胸はなくて(ついでに時間も迫っていて)、パーフェクトフォーエバーを買ってきました。ランカムのカウンターのお姉さん曰く、薄いのがお好きならパフにとってからパフ全体を折り曲げて粉を全体に揉み込んでから、皮膚に乗せなさいですって。
昨日Ns.なすびが来たので、「ファンデが上手く乗らない。大体今まで毛穴が気になることはなかったのに。これじゃあ毛穴にファンデを詰めるメークになっちゃって、さらに毛穴が開く。どうしたらよい?」と駄々をこねました。
なすびNs.曰く「パフはぽんぽん乗せるもので、延ばすように(皮膚面と平行に動かす)使っては駄目なのよ。毛羽の後が残っちゃうでしょう?スポンジは反対に皮膚面に延ばすように使うの。大体お粉はね、乱反射で陰を作らないために使う。トランスルーセントのがいいの。」だそうです。
ついでにベースメイクの工夫についてのなすびのコメントはこちら と こちら
パーフェクトフォーエバーについてなすびのコメントはこちら
鮫肌ナースもやりすぎないでと言う記事を以前に書いています こちら
で、本日の美夏Dr.が昼休みの後化粧直しをする前(左)と後(右)です。ブログ記事だと写真の解像率が悪くて分かりにくいかしら?それでも右の皮膚の方が明るく均一に見えます。右下方の色のむらは、肝斑です。
毛穴やら小じわが気になる肌でも、塗り込めない化粧でカバー出来れば、メイクで皮膚にダメージを与えるのが最小限ですむというお話でした。
そろそろ日焼けしないように気をつけないと、あっという間に肝斑は悪くなりそうな陽射しですね。皆さまもお気をつけて。
最近私自身の公開アドレス mika@mika-clinic.com から輸入医薬品の宣伝メールが私の受診ボックスに入ります。「 なりすまし」のようで、私自身が送っている物ではありません。ご迷惑をおかけしていましたら、本当に申し訳ありません。