コメドは皮脂と角化物から出来ていて、ニキビの元です。
そしてそのコメドは毛穴から排出される量より生産される量が多ければ、いずれ貯まってきます。(貯金ならいいのにね)今日は生産量を抑えるにはというお話です。
コメドとなる皮脂を作る皮脂腺は、アンドロゲンで支配されています。そうですね、10台後半の脂ぎった男の子を想像していただければ、理解しやすいと思います。この年代の男性はアンドロゲンの分泌が盛んなのですね。
女性では、いわゆるホルモンバランスが悪いと、アンドロゲンがやや過剰になって、皮脂腺が刺激され皮脂の生産量が多くなりがちです。
もちろん月の周期が整っていない場合もありますが、婦人科的には問題がない(つまり月の周期には影響がない)時でも、成長過程にあるとか、多忙であるとか、ストレスがたまっているとか、気持ちの上で大変な時期だとか、睡眠不足だとかーーー。それこそ色々な理由で、ホルモンのバランスはくるってしまいます。
にきび治療で、どうもこの皮脂の生産量が多いことが原因の一つだと考えられる場合には、アンドロゲンを抑え、女性ホルモンを賦活化する治療をします。(ただ、男性には女性ホルモンをアップさせる治療は向きません。ちょっとまずいですよねーーーー。)
1、婦人科治療が必要と思われるときには、産婦人科の先生を紹介しています。ピルの処方をお願いするときもあります。
2、アルダクトンA(スピロノラクトン)という利尿剤(尿をたくさん出す薬)を使う。おひげのラインに相当する部分にニキビが出来やすい人には、良い結果が出やすいと思っています。
皮脂分泌が抑えられ、テカリや脂っぽさがなくなってよろこんでいただくこともあります。肝斑には注意した方が良い。添付文書の副作用にも記載がありますしね。
3、漢方治療 穏やかにヘルシーに作用して、漢方が効けばそれがベストかな。少し時間がかかるのが欠点です。ただ18歳未満の発達途中の方には、漢方が第一選択だと美夏DR.は思っています。