天気予報によると、今週末は随分気温が下がるそうです。昨日本日と天気も悪く、寒い。インフルエンザも流行っているようですし、家でゆっくり温まっているほうが、快適です。
この寒い時期に、ヒーターや湯たんぽ、温風器、カイロなどで起こる皮膚の外傷が二つあります。
一つは写真の「火だこ」 温熱性紅斑、Livedo とも言います。
温風ヒーターの熱い空気の噴出し口に当てていた皮膚だとか、こたつ、電気毛布、あんかなどに長時間接していた部分などに出来る。
皮膚と血管周囲の線維組織が熱で炎症を起こして出来る。だから血管の走行に沿って、最初は赤くなり、だんだん茶色くなって行く。炎症後色素沈着が血管に沿って出来ると考えれば良い。
もう一つは、「低温熱傷」
あんか、湯たんぽ、カイロなど、短い時間に接触しただけならば何も起こらない程度の熱に、長時間熱せられて起こるやけどです。
ぱっと見た感じでは、軽いやけど。なのに時間が経つと余計に傷が深くなってゆくように見える。じっくり焼きしめてしまった感じ。知覚が鈍くなっているとか、酔っ払っちゃったとか、何か熱い事に気がつかない理由がある場合が多いはずなのですが、時に元気な若いお嬢さんでも拝見することがあります。
火だこも低温熱傷も、そんなに危険とは思えないくらいの熱で起こる皮膚の損傷です。今の時期には時々拝見します。どうぞお気をつけてくださいませ。