汗をかくと痒くなる人がいます。私も同じです。
痒い人は、お風呂でこするととても気持ちがよい。大抵の場合、身体にとって気持ちがいいことは、身体にとって良いことなのですが、掻くことは別です。掻けば掻くほど、痒くなる。こすればこするほど痒くなる。
皮膚の表面は、本来皮脂や天然保湿因子という皮膚を潤す物質があります。この皮脂や保湿因子がベールのように皮膚を守っています。
温度の高いお湯や長時間のお風呂、こすったり掻いてしまったりすると、この潤いのベールを、自分で取ってしまうことになります。その下にある角層(垢となって脱落する前の、核がない細胞の層)も、本当は緻密に順序良く並んでいるはずなのに、ぼそぼそになって隙間ができます。
そうなると、環境にある刺激物質 例えばダニやほこりや、種々の化学物質などありとあらゆる外界のものが、身体の内に入りやすくなります。
身体の中は、コレは大変と、外界のものを排除しようと身体の中の警察、免疫機構が警備を強化します。(アレルギー反応) 悪循環にはまってしまうのです。
この蒸し暑い日、汗で痒くなったら、ぬるめのシャワーでさらっと身体を流してくださいね。1日1回軽めの固形石鹸を手のひらで泡立てて、優しい手のひらでなでるように、身体を洗ってください。
石鹸やボディシャンプーを使うのは1日に1回にしてね。ボディシャンプーは時々脱脂力が強すぎるから気をつけて。香りの高い製品は、リラックスには良いけれど、皮膚の弱い人には向きません。あかすりやナイロンタオル、ブラシは厳禁ですよ。
痒い人が、皮膚をタオルを使って洗うのは、愛車をカネのブラシで洗っているのと同じです。たしかに汚れはおちるでしょう。でもね、傷がついちゃうの。皮膚は傷がついたら、痒くなるの。
汗で痒くなる人は、 ぬるめのシャワーを!! 石鹸は1日1回 こすらないで 手のひらでやさしく洗ってね