やっと東洋医学「気、血、水」が完結いたしました。
丁寧な仕事を心がけている筑田先生のお尻をたたきたたき、ようやく陽の目をみた3部作。どうぞ皆様、ご覧下さいませ。 詳しくはこちら です。
ところで、人の分類はいろいろあります。男と女、白色人種、黄色人種、黒色人種、アジア系、アフリカ系、ヨーロッパ系
美夏クリニックで最近流行の分類は、「痒い人と痒くない人」 です。
面倒くさがり屋ナースと私 DR.美夏は、「痒い人」に所属いたします。どのくらい痒いかというと、「掻くと皮膚は悪くなっちゃうんですよね」とご説明申し上げながら、思わず自分の手は、頭をポリポリ。ひざの下もポリポリ。患者さんが診察室からお出になった途端に、「今日痒いよね、乾いているのかな?」とポリポリ。(一応医者とナースなので、患者さんの前でポリポリはまずいという自覚はある。ああ、懺悔だ)
なすびナースや事務のお姉さんたちは痒くない人。彼女らが身体を掻いている姿は見た事がない。
痒疹という皮膚の病気があります。痒いのが先か、この痒疹が先かっている痒い湿疹です。
痒いから掻いてしまう、掻くと炎症惹起物質といって痒みを出す物質が出てくるから、さらに痒くなる。掻いて傷をつけるから、皮膚が硬く盛り上がってくるという経過をたどります。
私の背中や腰には10年くらい前まで、この痒疹のなかでも硬い結節性痒疹と呼ぶ腫瘤が結構ありました。そのために、どうしてこのような硬いしこりが出来るのか、良く理解できます。
自分が痒い人だから、痒い人の気持ちや習性が、自分に照らしてみて本当によく分かります。 もともと形成外科医として出発し、今でも形成外科美容外科を主体にしながらも、皮膚科の患者さんを拝見できるのは、勿論私に皮膚科のいろはを教えてくださったたくさんの皮膚科の先生たちのおかげです。
けれどそれに加えて、私自身が痒くない人ではなくて、痒い人に所属しているからだと思っています。| 痒い | 19:45 | – | – | ↑TOP