東京大崎のナグモクリニックの南雲先生の主催で、スレッドリフト研究会があり、7月5日休診にして、出かけました。
お気軽お手軽なスレッドという印象がありますが、顔の中に異物を残すの?あのくらいではすぐ後戻りしそう?と思って、今までスレッドによる治療はしていませんでした。
最近シルエットリフトというスレッドリフトが出てきました。これなら牽引力が強そうで、多分リフティング効果がありそうーー。でもまだ普及して成績が出ていません。非吸収糸で、抜去が難しいとリカバリーが難しい可能性があると思って踏み切れません。(もう少しで吸収糸が出るそうです)
そんな時に、各種スレッドリフトの実践的な比較と銘打った会合とあれば、大事な土曜日でも出かけなくてはね!!
そうしたらいつもお世話になっているクロスクリニックの石川先生、初めてお目にかかった聖心美容外科の鎌倉達郎先生、そのほかの先生方に「やってみたら?」と勧められました。
たしかにね、中顔面のリフト(つまり頬の脂肪を上方向に挙上する)は他の手技では、成績がなかなか出ないーー。頬の脂肪のリフトについては、suspensionのシルエットリフトより、free floatingのスレッドの方が理論的に結果が出る。
それで勢いもあって、6日日曜日「ハッピーリフト」の実技指導およびライブサージェリーの手取り足取りの講習会も参加してしまいました。(二つの研究会でたくさんの美容外科医と話ができ、それも楽しかった!!) 頬の脂肪を上方へ持ち上げるその力のバランスがとても分かりやすい、ライブサージェリーでした。一瞬の動きを見逃さない眼が必要でしたね!!
ハッピーリフトは吸収糸による固定のないfree floatingタイプのリフトです。私にとって手技的に問題なさそうです。(なにか顔面骨骨折のワイヤー固定を思い出しましたが。) フェイスラインのsuspension にはちょっと弱い印象がありましたが、中顔面のリフトには悪くなさそうーー。安全性も高いーーー。(糸の価格もとても高いーー)
なすびNs.が今横にいて、「センセの得意分野でしょ?手技を、そのくらい売り込んでいいんじゃあない?」。糸が届いたら(少々時間がかかりそうですが) なすびNs.にしてみて、結果をお見せしますね
結論:吸収糸によるスレッドリフトの短期長期の安全性と短期の結果は納得がいきました。
上の素材辞典の女性は多分20代。でも法令線の上に頬の脂肪が落ちてきています。この脂肪を、上に持ち上げ、下瞼のくぼみが浅くすることができれば、スレッドリフトの役割を果たしたことになります。長期の結果より、まずは安全性が優先です。 ちょっと楽しみですね。