ウルトラVリフトは、吸収される短い糸を皮膚の下に入れて、弛みを持ち上げる治療です。韓国製のショートスレッドです。
普通の手術で皮膚の下の縫合に使うポリディオキサシンという素材で、3cmたは5cmという短い糸(V型になっているので実際の長さは15または25mm)を入れてゆきます。麻酔のクリームを塗って30分くらいして打ってゆくと、痛みはほとんどありません。麻酔なしで治療をお受けになる人もいます。鍼治療みたいな感覚です。治療後は30分くらい冷やしてからお帰りいただきます。 ハンモックでお顔の弛んだ部分を持ち上げるイメージなの。
細い針を刺してゆくだけなので局所麻酔が不要、多数の糸で支えて合わせて効果を出すスレッドリフト。形を造ってゆくスレッドリフトです。
特に頬を支える、顎まわりの弛んだ感じを引き締めるのには良い選択だと思います
9月4-5日の美容外科学会では、スレッドリフトと他の治療の併用療法が話題でした。サーマクールやスマスアップなのRF治療で引き上げて、重みをスレッドでハンモックのように支える。ヒアルロン酸注入やボトックスとの併用では、ヒアルを支え、ボトックスで動きを止めて、効果を強める。切らない治療で、いかに効果を出して、仕上がりを洗練させるか話題になっていました。
スレッドリフトは内出血や腫れが出ることがあります。お食事会やデートのお約束は何日か後の方が良いとおもいます。でも 患者さんにとても喜ばれる治療です。1回に100本とか120本より、3回くらいに分けて入れる方が痛みや腫れも軽くて良いかもしれません。
2019年の現在では、スレッドの種類はさらに多くなってきています。毛羽やコグの形状も様々で、吸収糸の素材もPLLなど変化していますし、使い方も洗練されて来ています。吸収性のショートスレッドで皮下の膠原繊維(コラーゲンですね)を増殖させ瘢痕も作り、それを足場に長めのコグ付きスレッドで引き上げるというのがトレンドです。一長一短ありますので、そのうちにまとめて書きます