炭酸ガスフラクショナルレーザーは、削る(ablative)波長の炭酸ガスレーザーをお花の剣山のように照射する治療です。写真の白い水玉が分かりますか?照射直後はこのように白い。翌日になると黒いかさぶたになっています。ドット状に照射するレーザーをフラクショナルレーザーと言い、炭酸ガスの他にエルビウムグラスやエルビウムYSGGなど波長の違う機種もあります
炭酸ガスレーザーも、メーカーにより少しずつ特徴があります。当院で導入したデカ社のマドンナは、下の図のように熱がこもりやすく、その分引き締め効果があります。サーマルエフェクトゾーンという部分がそれにあたります
レーザー光の出ている時間や出力、また深さなど、マニュアルタイプのレーザーなので設定が自由に変えられる(患者さんのニーズに合わせやすい)のも特徴です。
フラクショナルとはドット状にレーザー光を打ち込むという照射の仕方を表現しています。どの色を選ぶか、つまり波長としては炭酸ガスのほかにエルビウム(これは熱が出ずに表面を削るのに優れたレーザーです)やヤグなど数種類あります。炭酸ガスレーザーは、表面の凸凹の治療に役に立ち、熱がこもるので引き締めの治療にもなります。半面、肝斑の悪化、赤みや色素沈着、痂疲によるダウンタイムの時間があるのが欠点です。つまりレーザーの治療の中では傷を治せ引き締めを図れるよい治療ですが、治療をお受けになる患者さんにとって辛いの。
海外の学会に出ていると、引き締め、若返りのレーザー治療では第一選択なんだけど、日本での第一選択はRFやHIFUですよね、、、、HIFUは導入を検討中です。