GentleMaxProというシネロンキャンデラ社のレーザー機械を導入して、8か月になります。脱毛や引き締めや、しみや、血管拡張など大活躍です。導入しようかどうか3年も検討して、使い始めたらやはり信頼性の高い機械です。
美夏クリニックは医療の最先端は追いません。海外でもきちんと確認された堅実で安全な治療を手軽に提供したいというのがスタンスです。効いているのか、トラブルは何があるのか、分からない治療はなるべく数年待ってから導入しています。
ジェントルという言葉は、「優しい、穏やかな」という意味ですよね? 優しい=パルス幅が長い とネーミングしたのだと思います。パルス幅とは、レーザーの光が出ている時間です。パルス幅が長いとお肌にレーザーが当たった感じが優しい。 GentleMaxProなどロングパルスレーザーのパルス幅(レーザーの光が出ている時間)の単位はmsec(ミリ秒)です。長いパルス幅で、エネルギーをじんわりと熱に変えて、治療します。脱毛には毛根に熱を与え、引き締めには真皮に蓄熱してタイトニング、血管もじわりと熱がこもって閉じてしまいます。
パルス幅は他にQスイッチレーザーはnsec(ナノ秒)、ピコレーザーはpsec(ピコ秒)です。10の三乗ずつ、ミリ、マイクロ、ナノ、ピコと短くなってゆきます。1000分の1って単位が三ケタ違う。
GentleMaxProを、引き締めタイトニングに使うときには、レーザーシャワー(0.3msec)と直接照射(一発ずつ30-40msecのパルス幅で照射:少し痛い) があります。これでも100倍の時間の違いです。
レーザーシャワーはGentleMaxProのヤグレーザーをパルス幅0.3msecスポット径8mm 7-10Hzで、5000-7000発20分空中照射します。スポット径が元々大きいのに照射数(ショット数)も丁寧に多く照射して、じっくり真皮を加熱して、タイトニングと赤みに効かせるの。痛みはほとんどありません。
引き締めは、加熱したフライパンのお肉が縮むのと同じイメージです。お肌の表面(表皮)は保護して、真皮はじっくり加熱して引き締めます。こつこつと1-2月に一回照射して積み上げてゆくタイプの治療です。