ゆり根はゆり科ゆり族のコオニユリ、ヤマユリ、オニユリの球根です。根を食べるには5~6年以上かかるそうです。ゆり根を食べるのは日本と中国ぐらいでしょう。日本でもそう簡単に手に入るものではありませんけどね。おがくずに埋もれたゆり根を販売していますが、そうそう八百屋さんの店先で見るものではありません。高級食材っぽいでしょうか。ほとんどが日本の北海道産で栽培されているようです。
ゆり根は良質のでんぷんを含んでおり、じゃがいもの2倍のたんぱく質があるといわれます。グルコマンナンと呼ばれる食物繊維が豊富で、便秘や整腸に効果があります。他にカリウム、鉄、リン、カルシウム、ビタミンCなどが含まれています。このうちビタミンCはジャガイモと同じように熱処理を加えても損失が少ないのが特徴です。滋養や便秘・整腸に効きます
東洋医学では心経、肺経に属します。呼吸器系に関与して咳を鎮めます。また、病気ではないものの常に咽に違和感があり、常に小さな咳払いのようなこづいている方によく効くようです。さらには、体内の余分な水分を排出させる働きがあり血の巡りを良くします。また、心の問題では欝っぽく沈みがちな気持ちに作用し精神安定作用をもたらします。短気な精神状態、いわゆる「きれやすい」状態にも適する食材です。
買うときは色が白く、根が硬く締まっているものを選びます。おがくずから必要な分だけ取り出して調理します。まず水洗いし底の芯のところを包丁で取ります。一片一片が取り外しやすくなります。それから調理法に合わせて軽くゆでます。
てんぷら・かきあげがシンプルで絶品だと思います。ゆでた後に塩とバターでいりつけたりも。ジャガイモと似た食材なのでジャガイモ料理をイメージしてアレンジしていくとうまくいきます。お味噌汁やシチュー、マヨネーズであえてサラダ風、京風となるととろみあんの材料にして蒸し物にかけるといった感じです。ほくほくしておいしいという表現がぴったりくるゆり根です
立てば芍薬、座ればぼたん、歩く姿は百合の花
と言うのだから、芍薬とぼたんの漢方の話はしたから、ゆりを書いてよとDr.筑田に頼みました。いくら待っても原稿が来ない。Kナース 助けてとお願いしたら書いてくれました。ちなみに百合根っておいしいですよね。私は蒸し物(しんじょなどに)はいっている百合根が好きです。
マンガのじゃりんこチエに、百合根っていうおっちゃんが出てきていたのを思い出しました。