ハイドロキノンの使い方
しみ抜きの治療で、補助療法としてハイドロキノンという薬を使います。肝斑のある美夏Dr.も使用中です。
薬は必要充分最小限がモットーの美夏DR.は、何とかハイドロキノンの使用量を減らそうと自分の皮膚でトライしてみますけれど、やはり中止すると黒味が見えてくるので、やめられません。
ハイドロキノンは、メラノサイトがメラニンを産生する過程を抑える薬なので、メラノサイトが働き始めれば黒くなるのは仕方がないのですけれどーーー。
ではハイドロキノンは、どのように使うのがいいのか。私の考え方をお話します。最終的には御自分の主治医と相談して、決めてくださいね。
まず、ハイドロキノンの副作用を説明します。
1、接触性皮膚炎
1-A:ハイドロキノンにはもともと刺激があります。たくさん塗れば皮膚の敏感な方は、刺激で赤くなったり、かゆみが起きたりします。
1-B:アレルギー性のかぶれを起こす人がいます。相性が悪いというもので、水疱や湿疹が強い。この場合は使えません。
2、白抜け 使っているところの皮膚の色が白く抜けてしまう。一部分に使っている場合にしみの周囲などが白く抜けてしまって、返って目立つときがあります。治すのは難しい。なるべく広い範囲に使用するか、色のついている部分のみで周囲に広がらないように塗るか、いずれかの方法で使う。
3、メラノサイトの失調
多量に使用している場合にメラノサイトがコントロールを失い、失調を起こすと言われています。色むらが出てくることがあるとされています。
4、急に中止すると、色素沈着が増強することがあります。
それらのことから、美夏Dr.は次のことをお勧めしています
1、使用前にはオープンパッチテストをしましょう
2、使用中に、かぶれの反応が出たならば、希釈系列のクローズドパッチテストが必要です。
3、しみ抜きの治療中には、しっかり1日に2回広い範囲でハイドロキノンを使いましょう
4、メインテナンスの時期には、濃度の低いハイドロキノンを出来るだけ薄く使用しましょう。可能であれば休薬しましょう。
5、休薬する場合でも、出来れば量と回数を漸減しましょう。
美夏クリニック http://www.mika-clinic.com
posted at 2007/05/19 13:52 | kojitomika |