しみ治療 しみはなぜ再発するか
この週末は涼しくて、日は短く紫外線は弱くなり、秋が訪れたように感じられました。美夏クリニック (http://www.mika-clinic.com )のような皮膚科や美容外科の診療所では、そろそろしみ治療を開始する時期です。
私も夏の間に黒くなった頬を、トレチノイン療法で漂白治療に取りかかろうと思っています。
ところで、しみの治療で一番重要なことって何だと思いますか?
しみはメラニンが局所的に大量にあるために、しみとして色が濃く見えます。しみの治療ではメラニンを追い出すことが目的となります。メラニンを産生するメラノサイトをなくす治療をしているわけではありません。
メラノサイトを破壊するような治療をすれば、色は白く抜けてしまいます。それなので、しみ治療が終わった後もメラノサイトはそのまま皮膚の基底層というところに残っています。
言い換えると、メラノサイトの活動を活発にするような状態になれば、しみは再発、再燃する。
Ns.なすび 「ふーん、それでセンセは夏に日焼けして、秋に漂白して忙しいんだ。大体日焼けなんかしなければいいじゃない?」
Dr.美夏 「仕事柄ねえ焼いてはいけないと思っているんだけれどーーー。でもね、ゴルフはやらないけれど、海も好きだし、スキーも大好き。仕事を間違えた!!」
Ns.なすび 「で、どうすんの?その誰から見ても黒いほっぺ。」
Dr.美夏 「トレチノイン療法かな。やっと先週からしみの治療ができる陽射しになってきたと思ったんで、患者さんでも治療を始めたものだから、自分の分のトレチノインがないの。届いたらやってみようと思っているんだけれどーーー。」
Ns.なすび 「私が患者さんだった頃には、そんなに黒くなかったじゃあない?」
恨めしそうにDr.美夏 「更年期らしい。もともとしみにはならない体質かと思っていた。色白と言われていたし。学生時代にスキーで散々焼いちゃっても、あんまりしみがなかったんで、私には無縁の世界かと思っていた。全然科学的ではないよね。
5年まえにオバジのnu-dermやったときには、多少日焼けしてもダメージはなかった。」
Ns.なすび 「琴線に触れちゃったかな?」
Dr.美夏 「昨年来どうやら少し紫外線を浴びてもすぐ肝斑が悪くなる。一端きちんと肝斑って出来ちゃうと、すごく感受性がよくなる(すぐに悪くなる)ように思う。結局一度作るとすぐ増悪しやすいのかなあ。
すぐに黒くなるのが、更年期に差しかかったからなのか、一度しっかり肝斑を作っちゃったからなのか、どちらなのかよく分からないんだけれど、2年まえの写真では肝斑はないからねえ。嫌だねえ、年取るのは。」
Ns.なすび 「それなのに、また青空の下遊びに行くんでしょ?まったく何科の医者なんだかちゃんと分かっているの?」
Dr.美夏 「人は皮膚のみにて生きるわけではない、なんちゃってね。」
みなさま、治療中は真面目に頑張りましょう。