ルミナスワンのフォトフェイシャルファーストでは、波長をカットするフィルターが7個ついています。
波長については、短い波長ほどメラニンの色にシャープに反応します。メラニン吸収曲線ってのがあるのですが、これが右下がり。ミソは縦軸が対数なんです。
短い左寄りの波長ほど反応性は良いのですが、問題点は、肝斑や炎症後色素沈着などは、悪くしてしまう。 一般的には肝斑などには640nm以下の波長を当てないようにしましょうと言うのがコンセンサスです。
結構隠れ肝斑の方ってたくさんおいでです。注意しながら、本当に丁寧に照射していても、フォトフェイシャルファーストのようなカットフィルターがないと限界があるんですね。
それでフォトフェイシャルファーストで照射
絶対肝斑ではないというしみの部分に、シングルパルスでエネルギー量を高くして、しかも515nmというフィルターでパルス幅を短くして照射すると、レーザーに近い形で照射できます。(これが気持ちがいい)
血管拡張など、赤い色に対しての治療では590nmくらいのフィルターを選択し、じわっと熱が入るように少々パルス幅を広くしてあてていきます。エネルギー量はその血管径によって。まあしっかりした血管ならば光を照射したあとに、同じルミナスワンの中のロングパルスヤグレーザーを、ポイントで照射するなんて裏技も可能です。
肝斑上にあるパラパラとおちている雀卵斑や日光色素斑などですと、640または695nm以下の波長をフィルターでカットしてまず全体を照射する。フィルターを左のほうに変更して、周辺を閉鎖して高エネルギーでスポット照射をする。なんてリスクを最低限に、効果を最大限になんてことも可能です。
思わず美夏DR.が気に入ってしまって、無理をして導入しただけの結果が得られると思っています。
美夏クリニック http://www.mika-clinic.com
もちろん光治療の特徴は、ダウンタイムが無い、炎症後色素沈着が最低限、つまり患者さんが楽で、全体の色調を整えてゆくことにあります。
posted at 2007/05/31 08:38 | kojitomika |
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