このシーズンもしみ治療をかなりさせて頂きました。
レーザー治療や薬による治療、フォトフェイシャルファーストなどの組み合わせ治療でよい結果が出ていると思っています。でも、しみは再発します。
皮膚にはメラノサイトというメラニンを産生する細胞があります。メラニンが他の部位よりも多い部分がしみです。
作られたメラニンを、かさぶたにして追い出すか、破砕しておいて白血球に食べてもらうか、薬で追い出すかしみ治療では3種類の方法で治療します。
メラノサイトを破壊してメラニンを作らないようにしてしまえば、結局は色素脱失といって色が抜けてしまいます。皮膚の深い部分まで損傷してしまった傷で色が抜けてしまう時がありますよね。
つまりメラニンを作るメラノサイトが活発になれば、皮膚の色は黒くなるし、しみは再発再燃する。
もし皮膚の意見を聞いてみる事が出来れば
「身体の中に紫外線を始め種々の有害な刺激を入れないように、一生懸命皮膚は厚くなって、黒くなろうとしている。黒くなれば、紫外線がブロックできて身体を守れるのにどうして白くしてしまうんだ。」ってことになるでしょう。
色の白い繊細な皮膚はバリアとしては無能なんですね。ごわごわと厚い黒い皮膚こそ、頑張って身体の中を守っている皮膚でしょう。そして頑張って頑張ってバリアとして活動してきた皮膚は、力つきると皮膚癌を発症してしまうとも言えると思います。
白く輝く皮膚でいたい。
そうであるならば、皮膚に負担をかけないのが一番論理的です。紫外線を浴びない。物理的化学的な刺激を与えない(こすらない、色々塗りすぎない、乾燥させない、洗いすぎないなどなどーーー)。基本が大切なわけです。