自分のおっぱいが陥没していると心配しておられる方がいます。大半の人は、刺激で外へ出てくるおっぱいです。普通のおっぱい。
時々指でもつまみ出せず、引っ込んだままの乳頭の方がいます。陥没乳頭と言います。
おっぱいは、乳腺で作られて、乳管を通って、赤ちゃんの口に入ります。乳頭のお乳の出口は沢山あります。例えて言えばシャワーみたい。。。
左の図で青い色は乳頭から乳腺を付近につながっている乳管。雨水は集まって川になって、河口へ集まります。その河口にあたる矢印部分、太い乳管の周囲にある繊維が固くなって、乳頭を後ろに引っ張っていると陥没乳頭になります。 赤い色の部分の線維が乳首を奥へへこませている
触ってみて、引っ張り上げてみて、大丈夫な人はそれでok
なかなか出てこない人は、搾乳器 (例えばこれ)を使ってみるという手もあります。
何をしても出てこない場合には手術をすることが出来ます。乳輪や乳頭の形や大きさは人様々なので、デザインは色々で一概には言えませんが、傷跡が目立たないようにきれいに作る事ができます。
傷は縮む傾向にあります。ケアをしなければ手術をしても、この赤い部分が縮んできて、また陥没してしまいます。長期間搾乳器を使うか、ご自分の指で毎日乳頭を持ち上げる必要があります。
授乳障害のある陥没乳頭に対して形成外科をする場合には、保険の適応があります。
今後授乳することがない人には、赤い部分の硬い線維と乳管を切ってしまえば、再発の可能性はとても低くなります。