「先生 何か最近できたホクロなんだけれど、少し大きくなっているみたい。取って貰えませんか?」
40台前半女性、左下腿(ひざと足首の間)の真ん中あたり、前方にある3mmの色素斑です。
色が左右で違う。読みすぎ(悪く考えてしまうこと)かな、なんて思いながら切除しました。
いつも標本を見て貰っている札幌皮膚病理診断科の木村鉄宣先生から「臨床写真送ってくれませんか?」って電話がかかってきます。メールが何往復かして、病理の最終診断は、「上皮内悪性黒色腫」
悪性黒色腫の腫瘍細胞は,最初に皮膚の一番表面にある表皮で発生します。表皮の中に腫瘍細胞がとどまっている状態を上皮内悪性黒色腫と呼びます。きちんと切除されていれば再発や遠隔転移しません。今後色々な事を心配しなくて良いのです。。
良かったですね。他の皮膚がんの話は こちら
追記:札幌皮膚病理診断科の木村先生が、原稿を手直ししてくださいました。先生、ありがとうございます!!