9月になったと思ったら、すっかり朝夕涼しくなりました。
霧が峰のアキノキリンソウです。可憐で黄色の色がとても綺麗です。
アキノキリンソウはアレルギーのRASTという検査の項目にもなる草花です。RASTは免疫グロブリンEを測る検査です。
記事を書くにあたってネット検索をしていたら、アキノキリンソウそのものはあまりアレルギー疾患を引き起こすことはなさそうです。
アキノキリンソウに良く似た植物で、アレルギー関連の話で良く出てくるのが、セイタカアワダチソウとブタクサです。
セイダカアワダチソウはキク科の植物で、低地にも一杯生えている。アキノキリンソウの別名がアワダチソウで、セイタカアワダチソウはその外来種ということらしい。セイタカアワダチソウの姿は美夏Dr.はあまり好きではありません。
このセイタカアワダチソウがアレルギー性鼻炎を引き起こすとされてきたのですが、虫が花粉を運ぶので(虫媒花)、風で飛散する花粉量はそんなに多いわけではない。
ブタクサはそれに引き換え風媒花(風で花粉が運ばれる)で、花粉は飛散し、秋のアレルギー性鼻炎の大きな原因。
RASTの検査項目では、セイタカアワダチソウではなくて、アキノキリンソウが大抵項目のなかにあります。どうやら一緒になっているようです。もともと同じ種類の植物で花粉の構造が良く似ているのだろうと推測いたしました。(あちらこちら調べてみたのですが、良く分からない。)
三菱系の検査会社のHPによれば、提出された検体のなかでブタクサやオオアワガエリでは陽性率が10%台。アキノキリンソウは陽性の高いリストにはでていませんでした。(つまり陽性率は低いのでしょう。ごめんなさい、見つけられなくて。少なくとも一般的には診断的意味があまりなさそうですね。)
後で調べてみて更に分かったことがあれば、お話しますね。