薄毛脱毛症に対してのメソセラピーの効果(Dr.筑田)
何ヶ月ぶりの登場でしょうか。どうぞご覧下さいませ。
メソセラピーは1952年にフランスのDr,Pistorによって考案された治療法です。薬剤を皮内あるいは皮下で、鍼治療のツボのように、決められた場所に注入し、病的状態を改善させる効果的な治療方法です。 メソセラピーで皮膚疾患、喘息、鼻炎、婦人科疾患、自律神経異常、美容、神経痛などの広い分野の治療がフランスを中心としたヨーロッパで行われています。
この治療法は直接必要な場所に注射するために、薬剤の量を最低限に抑えることができます。そのため全身への影響は極めて少なくなり、副作用もまた最低限に抑えられます。
薄毛脱毛症の治療法としてメソセラピーが注目されています。
経口剤のプロペシアで1年での脱毛抑制効果が60パーセント弱であり、メソセラピーは週1回治療をしますと、大体5回目で脱毛抑制効果は90パーセントです。その効果出現の早さは種々の薄毛脱毛症治療の中でも群を抜いているものと思います。
私は男性型脱毛症の治療では、プロペシアとメソセラピーの組み合わせが、最強の治療法と思っています。つまり、メソセラピーは毛根を含めた頭皮の新陳代謝を促し、毛根の働きを向上させるのに役に立ちます。言い換えると、男性型の脱毛症でなくても効果の発現が期待できます。プロペシアは男性型脱毛症と言って、テストステロンが関与している薄毛脱毛症の治療に効果があるわけで、作用機序はメソセラピーと異なります。
メソセラピーの作用幾序に関してはまだ不明の点が多いのですが、発毛に必要な総合ビタミン剤、各種アミノ酸の毛根組織への直接的投与と、鍼治療による頭皮環境の血流改善、組織代謝の賦活作用、免疫調整作用などの相乗効果でないかと考えています。
美夏Dr. 「筑田先生の頭もやったらいいんじゃあない?ずいぶん頭頂部が薄いと思うんだけれど?」
筑田Dr. 「学会に行って後ろの方でスライドを見ていると、まあ参加者の1/3は頭が薄い。最近街を歩けば、列車に乗れば、学会に行けば、薄毛脱毛症の患者さんが多いのに気がつくんだ」
美夏Dr. 「そりゃあ、この美容の世界に染まりかかっている。危ないねえ。」
筑田Dr. 「みんな良くなることを知らないから、そんなものなんだと、自分で気になることも、気にしないようにしているんだなあと思ったよ。しょうがないと思っているんでしょ。でも良くなることを知ったら、もっと多くの人が治療を受けるようになると思うよ。」
「皮膚がんの予防にもなるし、頭を守るガードなんだから、治療したらいいように思うよ。」
美夏Dr. 「じゃあ先生もしばらくメソセラピーやってみてね。打ってあげるから。皆様ご期待くださいね。」
posted at 2006/09/01 18:31 | kojitomika |
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