手とかかとのお手入れ
美夏クリニック http://www.mika-clinic.com/ のナースたちのブログは面白いですね
まず面倒くさがり屋ナース http://mika-ns.jugem.jp/?day=20061119
今からの時期、踵はどうしても厚くなり、かさかさと白く、ひび割れまでしてしまい気になります。時々角質増殖型白癬と言って、水虫のひどい症状ではないかとおっしゃって受診される方もおいでです。かかとのお手入れが 「女を捨てているか、まだ女であるか」 の指標であるとは驚きました。
サリチル酸はピーリング剤の一種で、BHAと呼ばれます。対して、グリコール酸や乳酸などフルーツ酸をAHA(α-hydroxy acid)と言います。
サリチル酸ワセリンという軟膏を時々処方しています。かかとや肘、座り胼胝など皮膚の厚みがある程度薄くなります。厚みよりもかさつきが気になる場合には、ウレパールやケラチナミンなど尿素入りのクリームのほうが使いやすい印象があります。
皮膚が厚くなるのは、体重がかかるとかこすれてしまうなど、皮膚にとって負荷がかかっている証拠でもありますので、厚みを必要以上に削ってしまうと、皮膚としては弱くなります。
手の手入れについては、ナースBナスが書いていましたね。
http://mika-nasubi.jugem.jp/?eid=83
手のアンチエイジングはなかなか難しい。しみ抜きでは、光治療が効く場合には結果がよいのですが、萎縮性のしみですとなかなかレーザー治療もトレチノイン療法なども効果的なものがありません。フラクセルという剣山のようにエルビウムレーザーを当てる治療に期待がもたれていますが、まだきちんとした結果の発表はないようです。
美夏Dr.は、痂皮(かさぶた)がトラの縞状にできるほどフォトセラピー(メディラックス)で幅のある光を強烈に照射し、左手背は結構成績が良かったのですが、その後は今ひとつ。トラ縞は3週間くらい定着していますので、ものすごく恥ずかしく、その後照射する気になれませんでした。
今回デモでオーロラという機種を照射してみましたところ、一部分は改善傾向にありそうですが、色の薄いしみは全く反応していません。
はりのない手の甲にはメソセラピーでヒアルロン酸とビタミン剤を注入するのも、ひとつのやり方です。繰り返しが必要ですけれど。
手のスキンケアは、また別の日に詳しくお話したいと思います。本日は、保湿剤のお話を少々します。
市販されている保湿剤を大きく二つに分けると、尿素の入っているものと入っていないものに分けることができます。
尿素の入っている製剤は、かさかさしている皮膚をしっとりさせるには良いのですが、ひび割れやあかぎれなど傷がありますと、刺激が強い。傷のあるとき、いつものハンドクリームがしみる時には、尿素の入っていないものを使って下さいね。
それにしても、ナースBナスはハンドクリームに2960円も支払っているのですね。(トリニテイラインというのを、リンクで開いて見ました。)驚いた。私の手が皺くちゃなのは、手術や処置で手を使いすぎたためだと思っていましたが、どうやらそんな問題ではないようです。
「女を捨てている」部類のようで、がっかり。それでも今週から毎日保湿剤は塗っていたのですがーーー。
posted at 2006/11/21 21:02 | kojitomika |
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