自然の造形美には人間のいかなる才能も及ばないと感じる時があります。
写真のアンモナイトは白亜紀ですから、おおよそ1億年ほど前に海底で永久の眠りについて、最近ロシアはヴォルガ川のほとりで発掘されたものです。 1億年の間に少しづつ地球の変動の影響を受け、海水の鉄イオンがアンモナイトの成分と置き換わり黄鉄鉱化したものです。
アンモナイトには沢山の種類がありますが、これはSpeetoniceras Versicolor といわれています。 大胆な太く力強い漆黒の螺旋が黄鉄鉱の繊細な銀色の曲線で縁取られれ、褐色のアクセントを置いた黒い大理石の螺旋階段は銀の小さな小部屋へと導きます。
銀の小部屋は満天の星のように輝く黄鉄鉱の小さな結晶がいっぱいに詰まっています。 この様な色彩、形態と質感のコントラストと調和はそのまま現代アートの傑作と感じます。
ここに自然の神秘と宇宙への広がりを感じ、私たち人間も50億年の地球にとってはアンモナイトと変わらない存在のように思えてきます。
アンモナイトってきれいですよね。美夏Dr.は、筑田Dr.とたまたま銀座の街を歩いていて、「ぎおん石」というお店の入り口においてあったこのアンモナイトに釘付けになってしまいました。
螺旋が美しさを感じさせるのでしょうか?
それにしても、この黄鉄鉱のアンモナイトは特別です。写真では、分かりにくいかもしれません。興味があったら見に来てね。
美夏クリニック http://www.mika-clinic.com
posted at 2007/01/25 10:20 | kojitomika |
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