エンビロン社に、トリプルAジェルに入っているレチノールとトレチノインの力価などの比較を質問を致しました。残念ながら、はっきりしたデータや論文はお示しになれませんでした。
ただ、トレチノインを処方している場合、レチノイド反応が強く出ている方ほど、治療効果が高いと臨床的に感じていますので、レチノールであってもレチノイド反応が出ていれば、効果が期待できる可能性が高いと思います。
ここが重要なのですが、効果があるということは、副反応副作用の可能性があると言うことです。 効くということは、作用していると言うことですから。
つまりトリプルAジェルを使用するには
1、紫外線対策が必要です。
2、ハイドロキノンを併用したほうが安全性が高い
3、痒みや湿疹が出現したら、皮膚科の治療が必要です。
左がトリプルAジェル、右が1.9%ハイドロキノン(ジェイメック)です。
今から夏、紫外線は強く、汗でサンスクリーンの流れてしまうときのケアとして、この組み合わせはお勧めできるかもしれません。
美夏クリニック http://www.mika-clinic.com では、トリプルAジェルを化粧品としてカウンターで販売することは難しいと思っています。ご希望の方は診察を受けてくださいね。
心ならずも肝斑持ちとなってしまった美夏Dr. 何とか薬を使わないで、肝斑をコントロールする方法がないかと、トライしています。
ハイドロキノンやトランサミンは、メラノサイトの働きを抑えることで、しみ治療になっています。結局使っているうちは良いけれど、中止すれば再発再燃してしまう。
仕方がないので、トレチノインやハイドロキノンの量を化粧品並に減らそうと言うのが、この組み合わせです。確かに両方とも分類上化粧品です。
posted at 2007/06/22 14:44 | kojitomika |
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