- ヘモフィルスインフルエンザ菌b型感染予防に関しー
日本では年間600人の小児がインフルエンザ菌(Hib)による髄膜炎を発生しているとの報告があります。
この菌は決して特別の菌ではなく、人口の1-2%、小児の3-5%、特に保育園児などの施設では、なんと25%の園児が保菌状態にあるといわれています。保菌状態では決して症状があるわけではないのですが、感染性はありますので、注意は必要です。
生まれて間もない新生児では、母親からの移行抗体があるため、インフルエンザ菌による化膿性髄膜炎になることは少ないのですが、生後3-4ヶ月その抗体も消失し、感染する確率が高くなります。
特に集団保育では注意が必要です。 5歳を過ぎると、不顕感染(症状が出ない軽い感染)で抗体を獲得していることが多く、ほとんど重症感染はしなくなります。 このため、Hibへの予防接種は生後2ヶ月から5歳までの間に終了する事をお勧めいたします。
インフルエンザ菌の治療は、一旦罹患しますと、抗生剤へ耐性の菌も増えてきているため、治療が困難な事もあります。 このことから、ワクチンによる予防が最も効果的な対処法といえるわけです。
当クリニックでは今月よりヒブワクチン接種を開始しましたが、日本への総輸入量が少ないため、予約制となります。 三種混同、あるいは他の予防接種との同時接種も可能ですので、お問い合わせください 美夏クリニック
美夏Dr.から インフルエンザ菌といっても、ウイルスのインフルエンザとは別ですよ。違いを又筑田Dr.に書いてもらいましょうね。