ビタミンAが化粧品(レチノール)や塗る薬(レチノイン酸、トレチノイン)として使われるようになっておよそ15年から20年になります。ビバリーヒルズのオバジのクリニックに研修に行ったのが2001年9月(帰国してすぐNYの多発同時テロ!よく覚えています)でした。美夏クリニックを開設してまもなくです。
Cutera社のミーティングではDr.Obagiが講演をしておられました。この14年でプログラムは進み、よりきめ細かくより使いやすく(より複雑に)なってきています。特にハイドロキノンの長期使用をやめ(5か月使ったらハイドロキノンのない期間を設ける)、治療とメンテナンスの時期をきちんと切り替え、目的をはっきりさせたスキンケアを推奨しておられました。
治療の期間は、レチノイン酸(トレチノイン)とハイドロキノンとフルーツ酸でしっかり治す
メンテナンスの期間は、レチノールとビタミンCとフルーツ酸で穏やかに皮膚の改善を図る
デイリーケアの期間は、あまり刺激をしないプログラム
プロテクションは、紫外線から皮膚を守るプログラムです。
オバジ先生がいつも仰せになることがあります。やや乾燥して新陳代謝が亢進している皮膚が良いのだ。しっとりさせていれば、皮膚が垢となって脱落するときの天然保湿因子も働かない、基底層で皮膚の細胞が分裂するのも抑えてしまう。しっとりさせることで、皮膚はくすみ肌理は粗くなって、美しい皮膚は失われてしまうんだ。
美容外科をしているとオバジの意見に深く納得します。健康な皮膚ではなくて、皮膚の病気を拝見することが多い皮膚科とは、少し視点が違うようにいつも感じています
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