上野の国立科学博物館は私の大好きな場所です。
特にお気に入りは、地球館のB2階。岩石と化石が大好きで、ずっとその場に居てもあきない。もっとも長時間滞在できるチャンスは、残念ながらあまりない。 生命の進化と多様性というテーマそのものがとても私の好みであるうえに、自然の造り出す美しさが十分に堪能できます。
今回の話題は特別展 「インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン」
インカ帝国と聞くと私には遠い昔のような気がしますが、滅亡したのは16世紀です。そのインカ帝国の前の文化で、だいたい紀元1000年前後。日本人の考古学者島田泉さんという方が、1978年から調査を開始し、1991年からロロ神殿というピラミッド状の遺跡の発掘調査をなさった。
その成果が今回展示されています。
画像はいつものようにポスターです。装飾品や土器 が美しく、楽しい展覧会でした。
美への感覚が、ちょうど日本で言うならば鎌倉時代くらいにあたるのでしょうけれど、随分違います。文字のない文化だったそうです。そのシカンの人たちの肉声が聞けないのが、少し残念ですね。
まだ残暑厳しい時期です。常設展も含めてご家族でご覧になってみてはいかがでしょうか?