日曜日の朝、寝ぼけまなこで日曜美術館をみていて、とても気持ちが揺すぶられ、恵比寿の東京都写真美術館で開催されているサルガドの「アフリカ」展に行って参りました。
人類発祥の地でもあるアフリカは資源と自然に恵まれながら、内戦、飢餓、砂漠化など悲惨な状況が相変わらず続いています。
サルガドの写真には、目を背けたくなるような争いの痕跡や貧困のあかし、難民キャンプなどが写し出されています。ずっと何ヶ月も難民と共に歩いて、ある瞬間をカメラで切りとった。 ゴリラを撮る時には、ゴリラに撮って良いかい?って尋ねてから撮るのだそうです。 “respect”という言葉をインタビューで何回も使っていた。
サルガドの写真は、撮られているテーマが辛いものであるにもかかわらず、詩的で美しい。未来への希望と明るさを受け取る事ができる彼の写真は、わたくしにとって報道と言うより、芸術であるように感じました。
地球や自然、生きとし生けるものすべてを尊重し、希望を見つけ出す、そんな写真展でした。 12月13日まで