以前お知らせしたセヴラックコンサートシリーズ 第4回
ジェラール・プーレさん(violin)と深尾由美子さん (piano)のコンサートに行ってきました。題して 「太陽の国への憧憬」 フランスからスペインへ パリで喚起された郷愁
横浜みなとみらいホール。
プログラムは、最初はセヴラックでピアノソロとヴァイオリン+ピアノ。 きらきらと瞬く光や波が目の前に浮かびます。音がシスレーやモネの点描画、小さな色の一つ一つが合わさってくるように、耳に響いてきます。音が反射しあって、光を作っている。
2番目は ファリャとサラサーテ どちらもスペインと縁があって、その感覚と感情が表現された民族音楽の香りがする曲でした。
後半は、私の大好きなヴァイオリン曲のひとつ フランクのヴァイオリンソナタ イ長調。プーレさんのヴァイオリンはとても理知的です。フランクのソナタは、歌いすぎると時に感情をかき乱されるようで、辛くなります。プーレさんは、音と感情をいつもコントロールしながら、伸びやかに歌っておられました。
この曲は、たぶん何十回何百回と聞いた曲で、とても旋律の美しさが、嬉しくて楽しくて聴かせていただきました。深尾さんのピアノも、ダイナミックでよかった。このソナタでは、ピアノは伴奏ではなくて、ヴァイオリンとピアノのためのソナタなんですよね!!
思わず スタンディングオベーション と思ったのですが、本日の聴衆は少し大人しくて、立ち上がったのが恥ずかしくなったので着席いたしました。