北欧フィンランドのフィドル奏者アルト・ヤルヴェラとハルモニウム奏者ティモ・ヤルヴェラに、スウェーデンのフィドル奏者ハンス・ケンネマルクを加えた3人のバンド “Nordik Tree” を聴きました。
北欧の伝統音楽です。
4年余りスウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ研究所で働いたことのある筑田Dr.によると、北欧の冬は長くてとても暗く寒い冬だそうです。以下、筑田Dr.です。
その長い冬が終わり、花々の咲く美しい春が来たかと思うと、すぐ夏至になります。一年で一番日照時間が長くて、夜の11時でも外で本が読める心も躍る白夜の季節です。 その夏至の日は、北欧ではいたる所でお祭り騒ぎです。夏至祭りと言います。あちらこちらで白樺の若木と野の草で飾ったサマーポールが立ち、そのポールを囲んで老いも若きも夏の到来を謳歌して、心ゆくまで踊リまくる のです。その時の踊る音楽を奏でるのがこのフィドラーです。
日本で言えば、”盆踊り”。 盆踊りのバックグラウンドミュジックと一緒で、足を踏み鳴らしながら、繰り返しがいつ果てるともなく続いて演奏され、それにあわせて踊ります。 メロデイを聴いていると、北欧の広々とした針葉樹の森と湖、そこを縫うようにゆったりと流れる河、時間が止まったような淡い空が目の前に浮かんできます。