はしか(麻疹)が流行っているそうです
「はしか」は、小児のウイルス性疾患のなかで、重篤な疾患です。
国立感染症研究所によれば、東京都などで流行っているそうです。
http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/meas0605.htmlそういえば先月も、医師会からの連絡で、多摩地方で流行が見られたという警告文書が配布されていました。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/topics/mashin.html
はしか(麻疹)は、日本以外の先進諸国ではほぼ絶滅され、日本ははしか(麻疹)の輸出大国になってしまったのだそうです。 このことから、日本では2006年4月および6月に麻疹・風疹ワクチンの2回接種、MRワクチン導入が行われ、麻疹と風疹対策が同時に行えるようになりました。 子供が1歳になった時と小学就学時の2回のワクチン接種ですが、これには麻疹・風疹への抗体産生を確実なものとする意味と、ワクチン接種のもれをなくする意味があります。
希望によってはそれぞれの単独ワクチン接種も可能ですが、併用ワクチンの方をお勧めいたします。
風疹は麻疹に比べ軽症で一般に予後は良いのですが、抗体が無い状態で妊娠初期に風疹に感染しますと胎児先天異常(先天性心疾患、難聴、白内障、網膜症など)が効率に起こります。 予防的には女性は妊娠前にはワクチンによって免疫能を獲得しておく必要があります。
これらの疾患は、ワクチン接種率を他の先進国並に92%以上に、出来れば100パーセントにする事によって日本から排除することが可能なのです。 WHOによると2003年1年間で麻疹に罹って死亡した人は34万人と推定されています。
いかに大変な感染症かこの事からお判りかと思います。 ただ、予防接種の徹底化が人々を救う事を自覚し、子供の予防接種を忘れないように致しましょう。