日本の四季ははっきりしています。
冬の低温で乾燥している時期から、美しい花も盛りの4月となりました。
皮膚科の春のまず第一弾は、花粉です。 花の咲く一月以上まえから、杉は花をつけ山までが赤から黄色と燃えるようになってきます。そうするとスタッフの中でも花粉症のAナースと私はくしゃんくしゃんだったり、ハックションだったり、お互いに顔を見合わせて本日は花粉量が多いとか、痒いとか言い合うようになります。もう4月、そろそろ花粉も飛び終わってほしい時期です。花粉が飛んでいる時期は、花粉皮膚炎と言って花粉がお肌についてかぶれる患者さんが多く、治療には配慮が必要です。ニキビの患者さんであれば、通常よりもやや油性の強めの保湿にしていただき、水溶性の花粉の影響を抑えるように指導しています。
第二弾は抗真菌剤処方が増えてきます。
患者さんたちの生え際に小さな赤いニキビが出来るとか、鼻の横がざらざらするとか、マラセチアという真菌(カビ)の症状が出てきます。まだ水虫の再燃の方は多くはありません。大体アゾール系の塗り薬を処方します。おお!高温高湿の時期の先触れだなって感じます。
第三弾は二重を作りたい患者さんたちです
お雛様の頃から桜の咲くころまでは、二重になさりたいお嬢さまたちがおいでになる季節でもあります。新学期以降にはお顔の印象が変わるのは嫌だから、進学する前に埋没しておきたいと仰るかたが結構おいでになります。ゴールデンウイークの頃には、サングラスがかけやすい時期に手術したいとおっしゃる患者さんが増えてきます。
形成外科、皮膚科外来ではちょっと殺風景ですが、花粉と抗真菌剤と二重形成の手術が春の訪れを教えてくれます。