鍼治療雑談
鍼灸師として免許とりたてのお嬢さんがいます。もともと患者さんですが、美容にも関心がおありで、時々来て頂いています。色白のブランシュちゃんです。
本日はなんと筑田先生はこのブランシュちゃんに鍼を打ってもらっていました。今日は2回目らしい。
DR.美夏「先生は今までに何回くらい自分に鍼を打ってもらったことがあるの?」
DR.筑田「最初は亀田総合病院で鍼治療を始める時に、恩師の馬先生に打ってもらった。特別なんの症状もなかったから、純粋に鍼の患者さんの気持ちを理解するため。良くなったも何もよく分からなかった。
その後ずっと患者さんの鍼を打ってばかりで、自分に打ってもらう機会はなかった。馬先生に鍼を教えてもらってから、もう数年たつ。最近では腰が痛くて、左足にしびれが出てきた。学生時代に三段跳びをしていて、飛ぶ瞬間には体重の数倍の重力がかかると言われている。そのときの影響かなあ?年齢のせいだとは思いたくないけれど。
自分では打てないし、辛かったんだよ。前回ブランシュちゃんに打ってもらったら、しびれが軽くなり、動きやすくなった。
でも昨日ボディボードをして長時間の運転をしたら、また軽いしびれが出てきた。」
ブランシュ「今日見たらね、皮膚は真っ黒、真っ赤で、いったい鍼をどこに打ったらいいのか分からないくらい日焼けがひどい。こんなひどい日焼けした肌に打つのは初めてだった。日焼けに効く鍼は残念ながら知らなかったけれど、効く鍼もあるんじゃあないかしら?次回までの宿題ですね。
どちらにしても腰の筋肉は硬くて張っていた。16本くらい足と腰に鍼を打って15分そのまま。」
Dr.筑田「打ってもらったらね、痛みが軽くなったよ。」
ブランシュ「終わったら飛び跳ねていたの。また悪くなるでしょう?」
Dr.筑田「今日はブランシュちゃんの膝にも打った。右の膝が腫れ、関節腋が貯留し、圧痛があった。診断名は亜急性膝関節炎。」
ブランシュ「ちょっと特殊な鍼を試したら、腫れちゃった。リウマチの患者さん向けの鍼を適応がない正常な自分自身の膝に打ったらから。打った直後から歩けなくなるし、痛い。それで今日筑田先生に治療のための鍼を打ってもらったら、最初じーんとする響きがあって、その後立ち上がった時には痛みは消えていた。今日美夏クリニックへ来る前はテーピングしていたんだけれど、もう必要がない。」
美夏Dr.「鍼って刺されるときが怖くて、緊張して嫌なんだけれど。」
筑田Dr.「リラックスしないからよけい痛いんでしょ。やられたくないのに長く続く鈍痛も嫌なんだから、わがままとしか言えない。結局我慢できない痛みになると、痛い鍼は嫌だから痛くないところだけ打てとか、うるさくて仕方がない。痛みが出やすいツボは決まっているんだけれど、そのツボが一番重要なんだ。それを痛くないように、少しでも楽なように打つのも、テクニック。」
ブランシュ「美夏先生の気持ちがすごく分かる。痛いの嫌ですよね。でも治るのであれば、我慢しようかな?ニキビの治療も一緒ですよね?」
「ところでキスオブザドラゴンというジェット・リー主演の映画があるの。これが鍼を使った映画でお勧めなので、是非見て下さいね。」
posted at 2006/08/07 19:59 | kojitomika |
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