東洋医学ではもともと人間の持っている生命力を高めることを重視しています。そして養生法といわれる生活上の注意点について古来より伝えられてきました。中でも最も重視すべきこととして「食事」があります。
食事法が間違っていればいくら薬を用いても改善しませんよと諭しています。
{薬膳}には実は「養生薬膳」と「治療薬膳」があります。治療薬膳は今でいう治療食 養生薬膳は日常の家庭料理にあたるものです。今回はこの「養生薬膳」についてのお話です
これから気温がだんだんと下がってきます。寒いときのお肌の調子や体調管理にぜひおすすめしたいのが「生姜」を使った料理です。この生姜(しょうが)は漢方生薬として「しょうきょう」と読み立派にお薬に入っています。例えば「葛根湯」「加味逍遙散」「桂枝加竜骨牡蠣湯」「小柴胡湯」などなど他にもたくさんあります。効能は体を温め、発汗作用や咳止め、胃腸改善、吐き気止め、風邪に効くとされます。
ちなみに辛味成分はショウガオール、ジンゲロンなど。香りは、ジンゲベレンetcです。これらの成分は抗炎症、抗菌 血行促進 新陳代謝を活発にする作用があります このような知識を持っていて生姜を用い料理をするのであれば立派な「薬膳」です。古くは「うつ」に効果があるとされたと書いてある本もありました。料理は、寒い季節にはスープに入れたりするのが体が温まってよいでしょう。もちろん豚のしょうが焼きなんてのも良いし・・・
薬膳の恩師が「良い奥さんというのは、家族が健康であるように気遣った食事を作れる人のことをいうのよ。ただおいしい食事を作る人のことではないわ」とおっしゃっていました。なるほどととても納得いたしましたが、とりあえず一人薬膳の修行中(_)でございます