カロリー制限は免疫系の老化を遅延(Dr.筑田)
飽食時代といわれる今日、肥満、メタボリックシンドロームなどが良く話題になります。
また、アンチエイジングも最近良く目にする言葉です。 これらの関連で最近興味深い報告がされました。
米国オレゴン保険科学大学のJanko Nikolich-Zugich教授らの発表でアカゲザルにカロリー制限をさせたところ、通常食の群に比べ、加齢で減少していくナイーブT細胞(免疫担当細胞)が長期間にわたり保たれていることが証明されました。(Medical Tribune vol.40No.6)
加齢による免疫能低下は寿命に関係する事から、カロリー制限は寿命を延ばすと解釈されます。 さらに、カロリー制限は糖尿病、心疾患、癌の発生を抑制する事から、飽食時代の今日、腹8分を日常健康のモットーとしたいものです。
私たちのクリニックではアンチエイジング治療として、これらの事も含め、統合的に予防医学の観点から指導しています。
カロリー制限って言ったって、飢餓状態が良いって話ではないでしょ?もう少し説明してくださいな?
「このアカゲザルにおける比較は、健康維持には充分であるがカロリーを制限した群と通常食の群に分けて、行われている。個体が満足するまで食べちゃったら、それはカロリーオーバーになる。前に基礎代謝は年齢が高くなれば、低下してくるという話をしたと思う。若いときと同じだけ、食べていれば、過食になるということだよ。」
posted at 2007/02/09 18:18 | kojitomika |
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