食物誘発性アナフィラキシーショックと蜂アレルギーショック対策にエピペンを!!
アナフィラキシーショックという病態があります。
特定の食品や薬品を摂取したり、蜂に刺されたり、その直後に喘息のような息苦しさ、口の中の痺れ、血圧低下など場合によっては数分という短い経過で、命を落としてしまう可能性がある重篤な病態です。
アレルギー検査のスクラッチテストや皮内テスト、予防接種などでもアナフィラキシーショックは起こる可能性があります。
クリニックなど医療機関の中では、エピネフリン製剤のボスミンがアナフィラキシーショックが起きた場合に備えて、緊急用の他の機材とともに準備されています。エピネフリンが万能なわけではありませんが、第一選択です。アナフィラキシーショックは頻度は低いものの、経過が早いので、医療スタッフにとっては怖い疾患です。
食物依存性のアナフィラキシーショックは、診察室の中で起こるものではありません。患者さんには該当の食品を摂取しないようにお話しますが、緊急時を考えるとそれだけでは充分であるとはいえません。
また、スズメバチなど蜂に刺された後、アレルギー性ショックでなくなる方がおいでです。蜂に刺される事故は医療機関から遠いところで起こります。蜂と接触するような機会の多い方は、対策が必要です。
美夏クリニック ( http://www.mika-clinic.com ) では、このエピネフリン製剤で、患者さんが御自分で携帯しご自分自身で非常時に使えるエピペンの処方を始めました。
http://www.epipen.jp/
保険の適応が残念ながらありません。初診のときに、診察し使い方などを説明させていただいた上に、使用説明のビデオをお渡しします。そのときにエピペンを希望なさる方には注文していただき、または考慮していただき、その次の診察のときにお渡しできるように致します。薬剤の使用期限が14か月と短いので、キャンセルできないのが欠点です。
ご希望の方は、エピペン処方希望として、内科筑田Dr.外来のご予約をお願いいたします。土曜日など筑田Dr.休診の日には、美夏Dr.も対応いたします。
http://www.anaphylaxis.jp/index_flash.html
上記ウェブサイトにアナフィラキシーについて詳しく載っています。ご覧くださいませ。
また、アナフィラキシーかなと思う症状が出た場合は、一端症状が治まっても、またエピペンを注射したあとでも、必ず医療機関を受診なさってください。後で症状が再燃することがあります。
また運動負荷で増悪します。身体を動かすことでより危険度が増します。これも是非覚えておいてくださいね。
posted at 2007/04/17 12:41 | kojitomika |
permalink/全文表示 |