埋没法とは;二重形成の中で、ナイロンの糸で二重のラインを皮膚の真皮と粘膜の間で止める方法を言います。過去のブログ記事は こちら 瞼の手術方法の図示したものは こちら
治療の流れ;ラインを決めます。とても大事なので、テープなどで試してある程度決めて来てください。医師はアドバイスいたしますが、最終的には患者さんの希望で止めます。
麻酔 麻酔の目薬をさし、皮膚と結膜の瞼板の上に麻酔薬を注射します。
手術 皮膚と結膜に四角形を作るように6-0ナイロン糸を通します。通常2点法で行っています。 座って頂いて、ミラーチェックをします。(大体その時の幅が1週間後の幅と思っていただくと良いと思います。)その後糸を結んで終了です。結膜側では、瞼板の上端に糸を通しています。挙筋法と説明してある文章もありますが、挙筋腱膜と瞼板の中間の高さです。
治療の費用; 44,000円 (石井) 55,000円(江原Dr.)
治療のメリット;クイック法。比較的腫れず、ダウンタイムが短い。糸で仮縫いするプチ整形と考えると良いと思います。ちょうど開瞼閉瞼の力学的関係で無理がなければ、長持ちします。抜糸すれば元に戻ることが多い。
治療の副作用やその対策;
1,止めた糸が外れて二重が消失した場合には再度止めます。(3か月無料、2年内11,000円まで)
2,糸が露出した場合には、外して再度止めます。 糸が結膜側に露出した場合には、角膜を傷つける可能性があります。異物感、ゴロゴロがある時には、なるべく早い診察が必要です。
3,ラインが気に入らない場合には糸を抜いて止めなおします。(再度、同じ費用がかかります。1年以内で客観的に良い形になっていないと当院が判断した場合には、当初費用の20%で修正いたします。) 二重の位置が、瞼の開閉に無理があればラインが消失しなくても少しずつ狭くなります。期間をおいて定まったラインで納得がいかない場合には切開法で手術する方が良いと思います。
4,腫れたり内出血する時があります。(特に幅の広い二重、結膜充血した状態での手術、手術中に緊張して血圧が上がっている人、瞼の血管の拡張が強い人、たまたま止める位置に血管がある時など) 最初は二重の幅が広く、少しずつ細くなるのが通常です。
5,左右差 腫脹の具合に左右差が出ますので、しばらくは幅に違いが出ます。また目の形に左右差がある場合には、仕上がりも左右差が出ます。
6,二重がなくなったり、浅くなったりします。
7,埋没法で、頭痛や瞬目の障害、鬱などの症状が出る場合があると学会にて時々発表されます。糸を抜くことで改善するとされています。埋没法はするべきでないと主張されている医師もおられます。