典型的な腱膜性眼瞼下垂の画像

1987mika.jpg 本邦初公開。1987年の私のパスポートの写真です。なんだか指名手配写真みたい。 恥ずかしかったので、下半分を隠してしまいました。画像は顔の傾きがないよう配慮して切り取っています。

 中学生くらいから15年くらいハードコンタクトレンズを装用しています。子供の頃は一重、確か中学生くらいになって、平行型の二重のラインが出てきました。

1993mika.jpg下の写真は1993年、やはりパスポートの写真です。

 眉の位置が、右の方が随分上の方にあります。この頃私は自分が下垂であるという認識がなかった。下の写真では右の眉が気に入らず、外側の眉毛を随分抜いています。そろそろ下瞼の老化が始まっていますね。

 眼に入っている光の加減からみると、上下の開き具合は大体均等です。下の写真の方が下垂は進んでいます。

二重のラインが浅いのは、眉毛で皮膚をひっぱっているからでしょう。

levator3.jpg この図(美容塾「眼瞼」より改変)で赤矢印が眼を開ける筋肉です。メインが眼瞼挙筋で、補助的には額の横皺をつくる前頭筋(眉毛を引き上げる筋肉)です。

 挙筋の力が伝わらなくなる理由は、腱膜が引き伸ばされ弱くなっているか、瞼板と腱膜の接合部(図のココ)の部分で外れてしまっているか、の二つです。(もちろん先天性の眼瞼下垂では挙筋そのものの力が失われているひともいます)

 私の下垂は、ひょっとするとコンタクトレンズ性かもしれない。ハードコンタクトレンズは周囲がシャープです。レンズの動きで腱膜が弱くなってしまうことがあります。これ以上前の写真が手元にないので分かりません。

 ココの所が外れるとミュラー筋は引き伸ばされ、挙筋の力が緑色の瞼板に伝わらなくなる。すると前頭筋の赤矢印の力で頑張って眼を開ける。どうしても下垂の人の額のしわは深くなります

 もう弛んでしまったのは手術以外では回復しない。2枚の写真を比較してみても、だんだん眉と睫毛の距離が長くなります。一生賢明眉毛で引き上げているのだから、やむを得ないですよね。

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