美夏クリニックでは、予防接種を積極的にお勧めしています。その理由は、過去のブログでも述べさせて頂きました。こちら
ワクチンの勝利と題して、USAのエビデンスも書かせて頂きました。こちら
それで昨夜肺炎球菌ワクチンを、美夏Dr.も筑田Dr.も接種致しました。肺炎ワクチンの記事はこちら
接種後数時間後の美夏Dr.の左上腕です。いやあ、かなり腫れましたね。本日は左手が使いにくい。ここまで予防接種で腫れたのは、はじめてです。
何が私の接種部位をここまで腫らせたか?
1、ワクチンにはいっている添加物や製造過程で使われているものにたいする反応
2、肺炎球菌の莢膜由来成分(抗原そのもの)による反応
の2種類が考えられます。特に2については過去に肺炎球菌ワクチンを受けていれば、しっかり抗体が存在してきちんと反応しちゃったという可能性が示唆されます。美夏Dr.は以前に接種した記憶はない。(ものすごく多忙なので、恥ずかしながら接種歴を忘れちゃったという恐ろしい可能性は残されていますがーー)
肺炎球菌ワクチンは、23種類の肺炎球菌にたいして一般的に5-7年効果が期待されるとなっています。これだけ腫れているのであれば、もっと持つかな?美夏Dr.がこの10年くらいの間に、肺炎球菌で死亡するリスクはかなり低そうです。(補足すれば、添加物にたいしての反応は他のワクチンでこんなに腫れたことがないため否定的と思っていると言うことです。)
局所(接種部位)の反応としてはかなり強めだと思います。このくらい腫れてしまえば、その日は安静にして他の全身症状があれば(悪心嘔吐、蕁麻疹など)ただちに、全身症状がなくても翌日には、医療機関を受診しておいた方が無難でしょう。
それに対して、筑田Dr.の接種部位。
ほとんど反応なし。ちょっと赤いだけ。筑田Dr.はぼそっと、「肝炎のワクチンも接種しても抗体が陽性にならないんだ。免疫全然働いていないのかな?」
美夏Dr.「鳥インフルエンザの死亡は、サイトカインストームだって言うでしょ?だから免疫のよく働いている若年者の死亡率が高い。センセは新型インフルエンザが流行っても、免疫の嵐に巻き込まれずに生き残るんじゃあないの?私は真っ先にやられそうだけれどーーー」
それにしても、自分自身の写真がどんどん症例写真になってゆく現実は、ちょっと喜べないーーー。
今朝この写真をスタッフに見せた途端、接種してくれたナースWの顔がこわばり真っ青になりました。この気持ちって、医療従事者は分かりますよね?まず最初に、「私って何か悪いことしたかしら?あのときはこうしてああしてーーー。何か手順を間違えたかしら?」ぐるぐる頭の中を駆けめぐります。医師も同じです。
色々な方に色々な治療をしますので、それこそ色々な事が起こります。でも最初に自分自身の職責がきちんと果たせたかどうかが気になります。医療従事者の宿命です。
ナースW、驚かせてごめんなさい。あなたの問題ではなくて、私がワクチンに反応しちゃっただけでした。